AIで学力が低下する!?
スタッフブログみなさんこんにちは!瀧和塾麻生校です。
少し大袈裟なタイトルかと思いますが、近い将来はそうなることも十分に予想されます。
先日、とある勉強会(セミナー)に参加させていただき、改めて考える機会となりました。
技術の進歩
まず、AIが発達することで、どのような世の中になるでしょうか?
パッと思い浮かぶのは、やはり「便利になる」ということでしょう。
もちろん、便利になることで、私たちの生活は一層豊かになっていきます。
ただし、使い方を間違えてしまうと、人が持ち得る力の喪失も考えられます。
例えば、「車」「バイク」といった便利なものにより、歩く必要性・機会が減りました。
これだけが原因ではないですが、運動不足が叫ばれる一因であり、
運動能力の低下につながったことは、十分に考えられます。
一方で、便利なものが、運動能力を向上させる要因となることもしばしばです。
スポーツ選手などは、最先端のテクノロジーで効果的にトレーニングをする姿を見ます。
では、勉強においてはどのような視点を持つべきなのでしょうか。
便利になる側面としては、運動と同様に、効果的な学習につながる可能性はありそうです。
例えば、自分の学力をに応じて、問題を選定してくれるAIというのが出てきても、不思議ではありません。
また、問題を解けば、勝手に丸付けや採点をしてくれるというのも、出てくるのではないでしょうか。
しかし、そうなってくると、ある力は身につかない可能性が非常に高くなります。
それは、思考力と表現力の2つです。
AIにデータを入れて、それに任せてしまえば、適切な問題や解説を選んでくれると思います。
自分で選ぶ必要がないということは、考える機会がないということになります。
それも、目的を達成するためにどのようにすべきかを考える機会なので、
社会人になって仕事をするうえで、最も重要な力を欠くことになります。
また、AIに判断してもらえれば、教えてくれる相手に質問をすることもなくなります。
自分の意志・気持ち・考えを表現する機会の喪失は、コミュニケーションの阻害となります。
ただしこのことは、AIが子どもたちにとって悪いものということではありません。
どのようなことにも長短はあり、それを踏まえてどのように活用するのかが重要ということです。
便利さに甘えてしまい、何かが疎かになってはいませんか?
子どもたちの学習についても、親をはじめとする大人たちが、きちんと見てあげましょう。
今では、インターネットを使えばいろんなことが分かります。
しかし、考える力を伸ばす機会を喪失してはいませんか?
便利なもので生活を豊かにするのはいいですが、甘えた生活はしないようにさせてあげましょう。