“の” たったそれだけで・・・
みなさんこんにちは!瀧和塾麻生校です。
言葉の面白さと怖さ
あるスケジュールに関する連絡を受けた際に、
「11時10分前には集合しておこう」
と、同僚から伝えられました。
皆さんであれば、何時に集合しますか?
10時50分くらいですか?
それとも11時05分~10分くらいですか?
突然の話に何だろうと思われた方もいるかもしれませんが、過去に私が体験したことです。
それまでの私は「10時50分に集合する」のが普通だと思っていました。
しかし、11時を過ぎても姿を現さない人がちらほら・・・
ある人は、11時08分くらいに到着して、「あれ、みんな早いね」と一言。
少し怒っていた人もいましたが、私はこのとき、言葉の面白さを感じてしまいました。
この問題のポイントは、たった一文字の “の” を省略してしまったことにあります。
私のように、10時50分頃に来た人は、11時 “の” 10分前と解釈しています。
一方の11時を過ぎてやってきた人たちは、11時10分 “の” 前と解釈しています。
これについては、解釈の正誤はありません。
それだけに、たった一文字省略するだけで、
こんなにも意味が変わるのかと考えると、
「言葉って面白いな」と思います。
と同時に、「言葉って怖いな」とも思います。
今回掲載した事例は、友人たちと遊びに行く際に起こったことでした。
公共交通機関を使うこともなかったため、
20分くらいの時間のズレは、大した影響ではありませんでした。
(遊ぶ時間がほんの少し短くなったくらいですね)
しかし、同様のことが、公共交通機関を使う際に起こっていたり、
仕事に関する場面で起こっていたりした場合、非常に怖いなと思います。
なぜなら、計画などに狂いが生じたり、相手に迷惑をかけたりする恐れがあるからです。
そして実際に、こうした事例は思いのほか起こっているようです。
言葉の遣い方を学ぶということは、単に試験で点をとるための道具ではありません。
きちんとしたコミュニケーションをとるためにも必要で、これは一生必要になることです。
皆さんは、“は” “が” “の” “を” “に” などの言葉を省略していませんか?
話す際に省略していれば、書く際にも省略してしまいます。
その結果、訳の分からない日本語・文章が出来上がってしまいます。
私自身もそうですが、日本語の遣い方には気を付けたいところです。