データが示す苦手になる時期④
スタッフブログみなさんこんにちは!瀧和塾麻生校です。
英語の場合
今回でこの内容も最後となりますが、最後は英語についてです。
小学校での教科としての英語の導入を目前に控える中、
子どもたちの苦手意識はどうなっているのでしょうか。
※今回もベネッセ教育総合研究所の2011年調査結果を参考にしています。
調査の結果には、小学生のうちから苦手という回答が10%ほど存在しています。
各個人で通う英会話教室や、外国語活動と呼ばれる英語の影響ではあります。
イメージとしては、それほど難しいことをしているイメージは無いかと思いますが、
小学生のうちから苦手意識を持つ子どももいるということです。
しかし、苦手になった時期で、圧倒的な割合を占めたのが中1です。
中1で苦手になったという割合が、およそ70%という結果になっています。
さらに細かく見ると、その大半が夏休み以降に苦手になったという回答を示しています。
苦手になる前に手を打つことを考えると、中学に上がる少し前の段階で、
英語はきちんと学習させていく必要があると言えます。
ところで、なぜ多くの子どもが夏休み以降に苦手になるのでしょうか?
理由の1つには、1学期で学習する内容と量の問題があると考えられます。
1学期は、アルファベットの書き方や、耳で聞いたことのある表現が中心で、
覚える単語はまだ少なく、1文に使用する単語数も少ないという「易しさ」があります。
しかし、夏休み以降は、文法を理解していかないと解けない問題に出会います。
また、単語数も増えてくるため、1学期に定着しなかった子には、大きな負担となります。
こうしたことをきっかけに、夏休み以降に苦手になると考えられます。
つまり、1学期のうちに文法を意識することと、単語は必ず覚えるということを、
どれだけ徹底させれるかが鍵となってきます。
どの教科でもそうですが、「ウチの子はまだ大丈夫」という安心感は、どこにもありません。
何せ、つまずいてからでは遅いからです。
正確に言うなれば、遅れは取り戻せます。
しかし、遅れは遅れです。取り戻すのには時間と労力が必要です。
そして、その時間と労力を使うのは、あくまでも子どもたちです。
必ず、今の子どもの様子を見ましょう。そして、素早い判断をしてあげましょう。
子どもたちが、勉強につまずいてしまう前に。